松嶋シェフに学ぶこと
先日、フランス料理店 Keisuke Matsushima でお食事をする機会がありました。
松嶋シェフは20歳で渡仏後、若干25歳で南仏のニースに自分のお店をオープンした気鋭のシェフです。日本でレストランをオープンすることになった時、料理界では、大変話題になったそうです。自由な発想、人とは違う材料の使い方、日本の食材をフランス料理に取り入れるなど、その斬新な手法と味で、ミシュランで星を撮り、フランス政府から芸術文化勲章や農事功労章まで授与された、すごーいシェフらしいです。
お恥ずかしながら、全然前情報なく、お店にお伺いして、お料理をいただきました。すっと身体に染み込む味わい深いお料理でした。
幸いなことに、目の前に、松嶋シェフが座られて一緒にお食事をさせていただいたので、2時間近くたっぷりと色々なお話を伺うことができました。シェフは今なぜここにいるんですか?厨房で料理しないのか?と質問して、びっくりされてしまいましたが、「僕は指揮者みたいなもので、後進のシェフが優雅な音を奏でられるように育てることも仕事なのですよ。」と笑いながら答えてくれました。
お話する中で、家で食べる食事が一番大切だとか、一番好きなものは、おばあちゃんが作った筑前煮だとか、コンビニで売ってるものではなくて、人が調理したものを、みんなと食べることが、身体にも心にもいい影響があるんだとか、食べることをとても大切にしていることがにじみ出ていました。また、材料の栄養価や、発酵や調理によって生み出される栄養やその効用も大変よく勉強されていて、医食同源という言葉を使って、食を通して健康を作るのが、僕らの役目だと言われていたのも印象的でした。
また「ミスや失敗から新しい発想が生まれるんですよ」という話があり、「そうですよ!失敗をどうリカバーするかってとこで、いろんな工夫が生まれて新しいものが生まれるんです!!!」とつい私も前のめりになりました(笑)
ということで、大変刺激的な2時間でしたが、帰りがけにご著書にもサインしていただき、拝読したいるところです。一言一言が、経験したからこその重みが感じられ、すべての文章に、血が通ってる感じがしました。やはり一歩前を行く方は、志賀シェフにしても、他の人と違うこと、違う発想をするんだな〜と、改めて感じたのでした。
ビジネス書としても、また子育てをする方にも、ぜひ、皆さんにも読んでいただきたいな〜と思います。
『「食」から考える発想のヒント』ーやる気を引き出しチーム力を高める 実業之日本社 松嶋啓介著